スペシャリスト インタビュー カラー&イメージコンサルタント 市ヶ谷 かをるさん ★ GINZA STREET ★

GST特別企画 Specialist Interview 〜アラフォー女性に送るメッセージ〜

カラー&イメージコンサルタント 市ヶ谷 かをるさん


プロフィール

米国のカラー&イメージコンサルティングの草分けである 「C.M.B社」主催で1986年に始まった 「カラー&イメージコンサルタント養成講座」の第一期生で 日本のカラーコーディネイトの草分けとして、長年にわたり服装を通した外見の重要性とそのコミュニケーション効果を提唱。アメリカ生まれのカラーコーディネイト法をいち早く日本人向けにアレンジし、独自の理論(Circle Color System)を確立した。

歴史あるフィニッシングスクールでは、設立当初から現在にいたるまでワードローブの授業で多くの女性達に“「似合う」本質”を教えて人気を博し、又、企業セミナーや研修などを通して女性は勿論のこと男性たちからも支持を受けている。最近は後進の育成にも力をそそいでいる。
TBSテレビの“亭主改造計画”コーナーは、企画から参加し、出演して大ヒットした。 

 

プロとしてスタートは43歳の時だった


大学卒業後、結婚した市ヶ谷さんは、専業主婦として子供の教育にも熱心に取り組む日々を過ごしていた。

そんなある日、運命を変える出来事が・・・。



「これからの人生、沢山の人に出会って世の中をもっと広い視点で見ていくことが大切。今からならまだ間に合う。人生は40歳からなんだ。」



それは同級生の一言だった。
思わぬきっかけが運命を切り開くことがある。



「私はそれほど大きな野心や野望があったわけじゃありません。けれど、
その一言で、何かをしたい!世の中に出たい!という想いに火がつきました。
50歳になって何か始めても、おそらくそれはお稽古ごとで終わってしまうだろう。でも、今ならまだ出来る。それからは、仕事としていかせる事は何かないだろうかと毎日アンテナを張って過ごしていました。」



そんなある日、米国のカラー&イメージコンサルティングの草分けである
「C・M・B社」主催の「カラー&イメージコンサルタント養成講座」第一期生
募集を知る。



「当時はまだ今のようにインターネットでたやすく情報を手に入れられる時代でもないし、講座に関する広告も出ていませんでした。だけど、これはどんな
ものだろう?と、大変興味を持ちました。ちょうど自分にとって人生の節目に
あたる時でもありましたし、この講座の話には心を突き動かさました。」



こうしてカラーコーディネイトの世界へと足を踏み入れた市ヶ谷さん。技術を習得した後、フィニッシングスクールの講師、研修講師などを経て会社設立を果たす。一見、順調な道のりだが、日本に馴染みのないカラーコーディネイトを認知させるには乗り越えなければならない問題もあった。



「カラーというものを皆が知らない時代でしたからよく抵抗にあいまして、こういう色を着なさいなんて決められるのはいやだわ!と、お洒落な方たちは皆さん必ずそう言いましたね。また、メイクの先生は感性でメイクする。ですから、この口紅が似合うなんて指定されるとメイクの邪魔になるだけだ、と言われたこともありました。」



しかし、いかに上手く自分自身を演出するか、「素敵」「美しい」「洗練された」といったイメージは、自分の好みで決まるものではなく、周りの人がそう思い、感じることによって生じるもの。それを100点満点の一番正しい答えでアドバイスするためには、その人がワードローブとして持っている、好きで似合うと思っていた服を完全否定することもあるという。



「魅せる人を作っていくということは周りの人達から評価していただけるような、プラスの効果を生み出さなくてはなりません。本人が間違って自己満足したって駄目なんです。ですから、この色が好きだとか、この色を着ていると安心出来るなど、そういった自己満足は一切無視し、それには妥協しません。それが私のカラーコーディネイトの定義なんです。私はそこに全てをおいています。」


人生には必ずいい波が来るときがある!
テレビ番組でカラーコーディネイトを実演。

 

「人生には必ず、自分を乗せてくれる、バックアップしてくれる、いい波が来るときがあって、それに上手く乗ることと、その時を見極める事が大切です。」



妥協を許さない市ヶ谷さんのカラーコーディネイトは人気を博し、企業セミナーや研修などを通して女性は勿論のこと、男性からも支持を得た。その評判は広まり、やがてテレビ出演の話が!TBSテレビの情報番組で放送された“亭主改造計画”コーナーは、企画から参加し、出演して大ヒットした。



「これもそんな波を拾ったんじゃないかと思うのですが、カラーコーディネイトの理論と体系型分析の理論、それからキャラクター分析、イメージ分析が出来れば亭主改造計画は決して難しくはなかった。私は常にエネルギーを全て使い切るくらい、全力で取り組みました。その熱意が伝わったんじゃないかと思うのですが、番組のコーナーは7年半続きましたね。」

 

着まわしの利く服のセレクトが容易に!「できる人」を演出!
自分のカラーを知ること、そのメリットとは?

 



カラー&イメージレッスンの様子「自分をどう演出するか、どう自己表現
するかも含めて自分の似合う色を知ることは
大きな意味を持っていると思います。

そのことをある程度把握できれば、着まわしの利く服のセレクトが容易に出来、無駄な買い物をしなくてすみます。結果としてクローゼットの中もすっきりまとまります。できるだけ少ない数の服を有効に使ってなおかつ収納スペースもコンパクトに収まれば、こんな快適なことはないんです。

また、コーディネイトをアレンジする楽しみつまり、自己表現のいろいろなバリエーションが出てきて自分の感性を育てていく一つのステップにもなるんです。

ですから、カラーコーディネイトをするってことは、ものすごく大きな意味があるんですよ。どなたも一生に一度は正しいカラーコンサルティングを受けていただきたいですね。」

 

これからのカラーコーディネイトに望むこと。



「現在、カラーコーディネイトの仕事も普及して、コーディネーターとしてアドバイスする方も増えてきています。ですが、マニュアルが頭に入った状態で頭で考えてアドバイスする人が多い。

やはり本当に似合うものを見極めるのは、頭ではなく目しかありません。何が似合うか、その人が光る瞬間を目を通して感じ取っていかなくてはなりません。

また、私たちの仕事はスタイリストさんとよく間違われるのですが、スタイリストさんの仕事のアプローチの対象は、タレントさんやモデルさん、それから女優さんですよね。そういった有名で人に見られるのが日常になっている方は、自己演出という事が上手く出来る。ですが、一般の方というのは何らかの悩みを抱えている方が多く、その悩みを理論で解決していく必要があります。
一般に、黄金比という美観のバランスがありますが、人と色の関係にもあります。私のカラーコーディネイトは、その美感の追求です。それを理論で理解していただき、アドバイスするのが私どもの仕事です。

一般の方にとって、感覚でこういう服がいいですよ、流行はこうですよ、というのではなくて、どういう風に自分のイメージを相手に伝えていくか、ということを自分磨きの中で自己表現出来るよう、ご自身で学習していただくことが、とても大事です。それが結果として身につくことになるんですよ。」


仕事に頑張るあなた、進むべき道に悩むあなたへ、
〜 アラフォー女性への応援メッセージ


ご自身も40代でプロの道を歩まれた市ヶ谷さんから、アラフォー女性へ応援メッセージをお願い致します。



「40代って女性としても最も充実している時期だと思うんです。いろいろ経験していらっしゃるし、人と接した中で良かった事辛かった事など、自分でよくわかっているから相手の気持ちも理解できるし。

誰にとっても、それまでの人生経験に無駄な事はないんです。ですから、自分の経験を土台にした上で今後の人生においてのやり方、進み方というものがあるのではないかと思います。

また、人生はどちらに進むべきか選択しなければならない時が必ずあります。
そういう経験って沢山の方がしていると思いますが、私はこれまで自分で選択してきたことに対して後悔したことはありません。ポジティブで、度胸だけは据わっているからかもしれませんが(笑)

自分の経験を通してひとつ言える事は、40歳になったら躊躇しないで、まず一歩踏み出すことが大切という事です。

駄目だっていいじゃないの!時間は待ってくれないのだから。」


生徒さんに囲まれる市ヶ谷さん

知りたい事、興味の対象全てに時間を惜しまず、好きな事に対して常に全力投球という市ヶ谷さん。自分の歩んできた道を振り返り、最後に力強いメッセージを頂きました。


2009年6月 取材・文 GINZA STREET

 

 

 

*写真・記事の転載は固くお断りいたします。



 

市ヶ谷かをるさん